社会解決ビジネスと非営利事業の境目
社会課題の性質の一つは、「解決したときに生じる便益の外部性が大きい」ということだ。これはたとえば、課題解決をしたときに生じた正のインパクトが100だとしたら、そのうちの多くが自分以外の人によって享受される、ということだ。自社に裨益する率というのは場合によっては50%だったり5%だったりして、いわゆる公益性が高くなればなるほど、自社への裨益率は低くなりがちだ。
一方で、課題解決に取り組むには人々の労力が必要で、それにはコストがかかる。またビジネスであれば資本コストなどもかかる